2022年8月31日 16:00
四万十川のほとり、母と子の物語紡ぐ『はだかのゆめ』青木柚らキャストよりコメント
さらに、俳優のみならず監督、小説家でもある唯野未歩子、シンガーソングライターで俳優としても活躍している前野健太が出演。さらに、甫木元監督の実の祖父である甫木元尊英も出演している。
キャストコメント
・青木柚(ノロ役)
初めてこの物語を読んだ時、いわゆるストーリーが描かれた台本というよりは、景色や匂い、音、時の流れがそのまま染み込んでいる本という印象でした。読めば読むほどその不思議な読後感に魅了される一方で、ノロを演じる上での手がかりをうまく掴めず、撮影前日まで当惑している自分もいました。ですが四万十を訪れた瞬間に、甫木元監督が大事にしているもの、したいもの、ノロや母たちの想いなどが、自分の身体の中でみるみる結びついていき、はじめてこの物語の輪郭に触れられた感覚がありました。完成した作品を観て、人が人を一心に想うことや、その土地でしか生まれない時間に溢れた作品は、きっと多くの揺らぐ心の拠り所になるのではないかなと思いました。ぜひ劇場でご覧ください。
・唯野未歩子(母役)
私の役は「息子を失った母親」でした。息子を失った母親は、老いた父親と暮らしていますが、自らも病に冒され、じきに訪れる死をみすえながらも、息子への思いを胸に抱きしめ『いま』という時間にじっと立ち尽くしている。