『ザ・メニュー』カリスマシェフの衣装の秘密が明らかに「まるで神父か外科医のように」
と語る。
また、「映画の観客がコスチュームを見ただけで、その人物を決めるようなことはしたくなかったのです」と衣装をデザインする上での信念をふり返っている。
本作で最もアイコニックなキャラクターであるスローヴィクの衣装については、「スローヴィクには汚れなく実直で禅僧のようなシンプルにさせたかったので、シングルの上着に決めました。普通のシェフの上着はダブルですが、体にきちんとフィットし、あつらえた感じをだしたかったからです。スローヴィクを普通に私たちが目にするシェフとは全く違う、でも本物のシェフのように見せたかったのです」と異質なキャラクターの衣装ならではのこだわりを語る。
スローヴィクを演じたレイフ・ファインズは、「彼はまるでカルト教団のリーダーのようです。キッチンスタッフは彼に完全服従です。私が最初にマーク(マイロッド)とエイミー(ウェストコット)に言ったのは彼のユニフォームには普通ではない感じを絶対に出してはいけないということでした。まるで神父か外科医のようなものがいい。飾りを一切つけず、意味のない記章などもなし。彼にとって料理は宗教と等しいからです」と自身が演じるキャラクター衣装へのリクエストをしたと明かしている。