2022年11月19日 12:00
岸井ゆきの×三浦友和の“相棒感”漂う場面写真『ケイコ 目を澄ませて』
2人でジムでミット打ちする瞬間も、河原でトレーニングに励む瞬間も、ケイコにとってはかけがえのない時間。並んで歩くふたりの写真には、キャップを被ったケイコの姿が写されているが、その赤いキャップは会長が彼女の頭に被せたもの。会長とボクサーという関係性の先にある、相棒のような空気感が漂ってくる1枚だ。
撮影中、現場での三浦さんのことを岸井さんは「自分のシーンが無くても現場をそっと見守っていてくださいました。まさに会長の眼差しで」と回想する。また、「初めてお会いした時から、ケイコと会長の関係性を大事にしてくださっていると感じました」と語っている。
一方、クランクインの日を思い返した三浦さんは「ジムで彼女の姿を見たときにはもうプロボクサーとしての身体に仕上がっていたんですよ」と明かした上で、「僕はそんな彼女をただ見守れば良かった。初共演でしたが、意思の疎通が暗黙の内にできたのは岸井さんの努力の賜物ですね」と岸井さんを称賛している。
こうした役柄そのままの2人の関係性から、ケイコと会長の心がしっかりと通じ合っている様がスクリーンから自然と醸し出される。役を超えて共鳴し合う役者達の、繊細でありながら熱量が高い演技に注目したい。