岡田麿里監督・脚本のアニメーション映画『アリスとテレスのまぼろし工場』より、本ポスタービジュアルが公開された。
突然起こった製鉄所の事故により、全ての出口を失い、時まで止まってしまった町――変化を禁じられた世界で、止められない“恋する衝動”を武器に、未来へともがく少年少女を描く本作。

今回完成したポスターは、お互いを見つめ合う主人公・正宗と、謎めいた同級生・睦実の横顔がクローズアップされたもの。製作発表時、岡田監督が「この、『アリスとテレスのまぼろし工場』は曖昧な世界でもがく少年少女たちが、“恋心”を武器に運命と戦う物語です」と語った言葉が表現されている、正に本作を象徴する1枚となった。

主人公・正宗
お互いの息遣いがすぐに分かってしまいそうなくらい顔を近づけ、言葉にならない感情が膨大なエネルギーとなって弾けそうなのをこらえているのか、放とうとしているのか…2人の背景には、光に包まれた工場風景が広がり、<変化は悪>とされるこの町自体が、2人のエネルギ―に耐えられなくなったかのように、筋が縦横に走っている。
このひび割れは、世界の均衡が崩れ始めた証なのか、それとも未来へともがく、少年少女たちに関係があるものなのか。