くらし情報『『裸足になって』監督が送る女性たちへのエール「強い絆と秘密の言葉で、団結する」』

2023年7月23日 16:00

『裸足になって』監督が送る女性たちへのエール「強い絆と秘密の言葉で、団結する」

Photo by cinemacafe.net


北アフリカのイスラム国家アルジェリアで、内戦の傷が癒えきらぬ不安定な社会でバレエダンサーになることを夢見る女性の再生の物語『裸足になって』。

前作『パピチャ 未来へのランウェイ』(20)ではイスラム過激派のテロと女性の権利をテーマに、自身も経験したアルジェリアでの壮絶な内戦“暗黒の10年”の時代を描いたムニア・メドゥール監督が今作について語った。

『パピチャ 未来へのランウェイ』では、ファッションデザイナーの夢をもつ生命力溢れる女性(リナ・クードリ)の視点を通すことで、よりリアルで過酷なアルジェリアの内情を伝えたが、『裸足になって』では、内戦が終わった20年後、“現在”のアルジェリアの社会を描き出している。


『裸足になって』監督が送る女性たちへのエール「強い絆と秘密の言葉で、団結する」

再びアルジェリアを舞台にした理由について監督は「『裸足になって』では、事故による変化に苦しむ若いダンサーの物語を語ることで、現在のアルジェリアの歴史に再び踏み込むことにしたかった」と明かす。

『裸足になって』監督が送る女性たちへのエール「強い絆と秘密の言葉で、団結する」

「私は元々、ドキュメンタリー映画出身ですから、映画でフィクションに書き直すために、自分の記憶の奥や体験に迫るのが好きなのです。私自身、事故でかかとを複雑骨折した後、しばらく動けず、長いリハビリをしたことがあって、孤独や寂しさ、障害、そして何よりも再起について語りたいと思っていたのです」

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