2024年1月10日 13:30
「オーストラリア先住民映画祭」初開催、先住民監督によるドキュメンタリーから短編まで5作品上映
それが突き崩され、今や多彩な俳優たち、実力のある監督、脚本家などによって、優れた先住民映画が次々と生み出されている。かつては語られるだけであった彼・彼女らが、みずから語りだし、さらには彼らの文化に無尽蔵にある物語によって、オーストラリアの歴史を語り直そうとしている。先住民映画の現在を、この上映会でぜひ体感してほしい。
■村山匡一郎(映画評論家)
オーストラリア映画は今日、世界中でその存在感を高めているが、そんなオーストラリア映画の現状を知る上で、先住民出身の監督・俳優・スタッフを抜きにしては語れない。それほど多くの豊かな才能がオーストラリア映画を彩っているからだ。そんな先住民の伝統文化を受け継ぐ映画人たちが創り出す数々の映画を通して、わが国ではあまり知られていないオーストラリア映画の多様性と魅力に触れる絶好の機会である。
■GOMA(オーストラリア先住民族の伝統楽器「ディジュリドゥ」の奏者、画家)
オーストラリア先住民と聞いて何をイメージしますか?ウルル(エアーズロック)、壁画、ディジュリドゥ?
この映画祭で上映される作品は全て先住民監督による作品です。’00年代になりスポーツや芸術の領域で先住民スターが誕生し始めました。