2024年5月1日 10:00
ワン・イーボー「監督と全スタッフの努力で生まれた」トニー・レオン共演『無名』への思い語る
『無名』の撮影期間の数か月、ほとんど現場に没頭し、自身の出番がない時でも静かにモニターのそばに座り、ほかの俳優たちからの演技の技術を観て学んでいたというワン・イーボー。
また、上海語や日本語を話す難しい役を演じたが、明け方に仕事を終えてホテルに帰ってからも毎日言語の練習を続け、演じたイエの孤独感を味わうために携帯電話の使用を減らし、あまり多くの人と接触しないようにして役作りに挑んだという。
本作のアクションシーンについては「私がこれまで出会ってきたものとは全く異なり、スタイルも全く違います。監督は、アクションシーンにもっとリアルさを求めました」と言い、「雨の中で日本兵と闘うシーンがありますが、あれは何日も何回もかけて撮影した一発勝負の格闘シーンでした」と印象深いシーンをふり返る。
そして「9日間かけて撮影した」というトニー・レオンとの格闘シーンは、「最初は力を入れるのが怖く、またレオンさんの相手役というプレッシャーもあって、本気を出して戦う勇気がなかったのですが、監督から『プレッシャーは捨てて、コントロールしないようにしたほうが臨場感が出るよ』と言われました。何度も何度も試しているうちに、だんだんスムーズになっていきました」