「キャラクターを作り上げる」ジョナサン・アンダーソンが語る『チャレンジャーズ』の衣装
彼が衣装デザインを担ってくれたことは驚きだった」と、オファーのときの心境を明かしている。
また、監督は別のインタビューで、「以前からジョナサンの大ファンなんだ。彼は私に最も刺激を与えてくれる人たちの一人であり、大親友でもある」と明かし、今回の彼の衣装について、「彼は決して“デザイナーが手掛けたように見える映画”を作ろうとせず、登場人物たちを注意深く掘り下げたり、見た目という観点で彼らがどう振る舞うべきかを考察したりすることで、観る者が彼らをより良く理解できるようにしてくれた」と、映画にとって登場人物の表現の一助になっていると語っている。
ジョナサンは映画の衣装作りについて、「衣装作りの出発点はキャラクターを作り上げること。生きている人間の考え方に入り込むこと」と明かしており、本作でゼンデイヤが演じた主人公・タシについては、“成功”や“権力”、“指導者”、そして“究極の女性像”という印象的なイメージが元になっているという。
「どの衣装も登場人物たちに自然に馴染んでいて、作りこみすぎている感じは全くない。彼らの内面を映し出すような見た目になっている」と監督が表現する登場人物たちの衣装は、ジョナサンにより1つ1つ考え抜かれた緻密な計算のうえで成り立っている。