ヴィラン役が大好評クリス・ヘムズワースに注目『マッドマックス:フュリオサ』特別映像
『マイティ・ソー』などでヒーローのイメージが強いクリスが、今回悪役としての怪演を披露し、役者としてさらに幅の広さを見せつけた。彼が演じたディメンタスは、荒野で爆走、略奪、侵攻、支配の限りを尽くし、フュリオサのみならず鑑賞者全員の怒りの炎を燃え上がらせるキャラクター。
幼少期のフュリオサを誘拐し、彼女の目の前で母親を手にかけるという卑劣さ。救世主を気取り、荒廃した世界の支配者になろうとする本作のメインヴィランだ。
このクセのある人物を演じるにあたり、クリスはミラー監督と何度も話し合いを重ねてキャラクター像を練り上げたそう。「彼は荒れはてた地で苦しみながら生きてきたことで、性格が歪んでしまった。かつては希望があったことを、彼は忘れてしまった」と、傍若無人な行動の中にも葛藤があったと分析。これにより単なる悪役ではなく、深みのあるキャラクターとしてディメンタスは誕生した。
クリスの役に対する考えに、ミラー監督も驚愕しており「クリスと初めて会った時、鋭い観察眼に驚いた。『カリスマとはどういう存在だと思う?』と問うと、『ユーモアがあり、人を魅了するリーダーのことだ』と答えたんだ」と、まさに彼がディメンタスを演じるにふさわしいと熱弁。