第37回東京国際映画祭「ウィメンズ・エンパワーメント部門」新設へ 特集監督は『あんのこと』入江悠
2021年に映画界での男女平等を推進している国際団体「Collectif 50/50」にアジアの映画祭として初めて署名をした東京国際映画祭がジェンダー格差に関してさらなる一歩を踏み出す。
シニア・プログラマー:アンドリヤナ・ツヴェトコビッチ コメント
長年にわたり、スクリーンの表現は主に男性の視点で描かれるものが多く、より幅広い鑑賞体験というものが欠けていました。しかし、デジタル技術の進歩により、映画製作はより身近なものとなり、女性監督、脚本家、主人公が大幅に増えてきています。今回の東京国際映画祭のこの部門は、このような新しい声に焦点を当て、彼女たちの多様なストーリーと映画への貢献を称えるものとなります。
Nippon Cinema Now部門特集は〈入江悠監督〉
この1年の日本映画を対象に、特に海外に紹介されるべき日本映画という観点から選考された作品を上映する「Nippon Cinema Now」部門では、2009年の自主制作による『SR サイタマノラッパー』が大きな話題を呼び、以降ジャンルの垣根を越えた形で振り幅の大きい野心作を次々と撮り続けており、今年公開の『あんのこと』も話題となった入江悠監督を特集する。