“DV夫”を自ら演じた『ふたりで終わらせる』監督、原作ファンや支援団体に協力依頼「本当の意味で理解しなければ」
考えたことはあったけど、自分には無理だと諦めていたんです。でもコリーンが僕を信じてくれたおかげで、僕も自分を信じる許可をもらえたような気がしました」と語る。
そうして監督兼ライル役として本作に参加することとなったジャスティン・バルドーニは、ライルというキャラクターへの理解を深めるために、「原作小説に救われた」と語る原作ファンや、家庭内暴力の被害者や加害者の社会復帰を支援する団体などに協力を仰ぎ、加害者心理を学んだと明かす。
「僕には知らないことばかりだと感じたので、支援団体『NO MORE』をはじめ、たくさんの人の協力を得ました。暴力は決して許されないし、正当化もできないですが、そういう行動をとる人を安易に批判するだけでは意味がない」と言い、「ライルは善良で、賢く、優しい人物で、リリーと心から愛し合っていた。そんな彼がなぜ、そしてどのようにして恋人に暴力を振るうに至ったのかを本当の意味で理解しなければ、彼を演じることは出来ないと思ったんです」と語っている。
解禁された特別映像では、ジャスティン・バルドーニ監督と原作者のコリーン・フーヴァーがライルというキャラクターへの思いを語っている。