女子柔道イラン代表チームの決断描き、東京国際映画祭2冠『TATAMI』2月公開へ
映画史上初めて、イスラエルとイランをルーツに持つ2人が映画で協働。全て秘匿状態で撮影が行われ、映画に参加したイラン出身者は全員亡命。当然ながらイランでは上映不可のまま。
共同監督を務めたガイ・ナッティヴとザーラ・アミールは「この芸術的で映画的な合作が、盲目的な憎しみや相互破壊の狂乱を超えて、未来を共に築こうとする、アーティストやアスリート、そしてすべての人々への尊敬の印を込めた贈り物となりますように」と声明を発表。柔道を通して個人と権力の関係を問いかけ、悲惨な争いが続く世界の中で平和への祈りを込めた、必見のポリティカルスポーツエンターテインメントとなっている。
ティザー予告編は、イラン初の金メダルを目指して、ジョージアの首都トビリシで行われる世界柔道選手権に挑むイラン代表の女子柔道チームの入場シーンから幕を開ける。
試合前の殺気立ったレイラ・ホセイニ選手(アリエンヌ・マンディ)の姿を捉え、第1試合が始まる緊迫の瞬間が印象的に切り取られている。
徐々に加速していく和太鼓のビートに合わせて、激しい試合風景、何者かに追われるコーチのマルヤム・ガンバリ(ザーラ・アミール)の姿、鏡に向かって感情を爆発させるレイラの姿が次々と映し出され、その音が最高潮に達したとき、一礼するレイラの姿が手に汗握る緊迫の展開を期待させる映像となっている。