坂口健太郎&渡辺謙が初共演 柚月裕子「盤上の向日葵」映画化
2人の出会いは光をもたらすのか、闇への入り口なのか。衝撃の結末へと観る者を誘う。
併せて公開された映像では、決然とした表情で歩く主人公・上条の姿から始まる。警察車両が事件の発覚を伝え、将棋の駒、新人王戦トーナメントの会場風景が、その事件と将棋界との関わりを示唆する。続くのは、挑発する東明の姿。画面は一転し、「僕は、生きたいんだ」という上条の声に、寒さに震える少年の姿が重なる。
本作について坂口は「観てくださる方の苦しみや悩みだったり、想い、抱えているものに答えを出す作品というより、自分にしかできない選択を提示するような作品だと思っています。最初に台本を読んだときに感じたすごく密度の濃いものが、現場ではより色濃くなって、血と汗と涙といった熱量をとても感じました。
目に見えなくても、何か目に見えそうなぐらいの熱気が充満してる、そんな瞬間に立ち会わせていただきました」と語る。
渡辺も「将棋界を描きながら、深い業を背負った男の生き様に心奪われました。将棋でしか生きられない切ない男達、その生き切る姿をご覧下さい」とコメント。
今回初共演となる2人。坂口は「現場でもコミュニケーションをたくさんとられ、常に自然体で、とても波長が合う、すごく気持ちの良い方でした。