くらし情報『鉄道トリビア (262) 「鉄」が嫌いな鉄道会社がある』

鉄道トリビア (262) 「鉄」が嫌いな鉄道会社がある

になっている。つまり、「鉄」の字が嫌い、というわけだ。なぜ、「失」ではなく「矢」になっているか? お察しの通り、「金」を「失う」では縁起が悪いから。「矢」には「目的地に向かって一直線に飛ぶ」というイメージがあり、スピードを連想させるから。

ちなみに、他のJRグループのロゴマークも調べてみると、JR四国は「鉄」と正しい字を使っていた。JR北海道は「矢」、JR東海も「矢」、JR西日本も「矢」、JR九州も「矢」だった。JR貨物も「矢」だ。JRグループの研究機関、公益財団法人「鉄道総合技術研究所」も「矢」。
指定券予約システム「マルス」などを運営する「鉄道情報システム」も「矢」だった。

こうなると、なぜJR四国だけが「失」になったか知りたいところだけど、きっと「正しい字を使いました」という回答になるだろう。じつはJR四国も「矢」だった時期があるという。

○近鉄が「鉄」にした意外な理由

JR以外の私鉄では、近畿日本鉄道が「金へんに矢」を使っていた。しかし1967年、「金へんに失う」に変更した。その理由は、沿線の子供たちが漢字の書き取りテストで、「鉄」の字を間違ってしまったからだという。これは鉄道ファン、とくに近鉄ファンにはよく知られたエピソードだ。

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