2014年7月17日 08:00
ものづくりを強くする-Protomold Design Tips- (36) アンダーカットだけではない、スライドの多様な活かし方
また、設計上の都合で2方向抜き金型*3) で必要となる抜き勾配を付加できない形状もスライドを適用することで成形できます。サイドアクションのあるスライドであれば、外側の面が型開き方向に対して直角に抜かれるため、抜き勾配のない形状であっても成形できます。さらには、型開き方向と平行な面にシボ加工のある形状にもスライドは適しています。シンプルな2方向抜き金型ではこのようなシボ加工はアンダーカットの領域となり、きれいに離型することを妨げる原因になります。形状の特性や設計上の必要性に応じて、スライドで対応できる場合があることをご理解いただけたと思います。いずれにしてもカスタマー サービス エンジニアがご相談に応じますので、まずはお問い合わせください。
スライドはアンダーカットへの対処のためにだけ存在するものではありません。以下のような場合もスライドを適用して対応できることを覚えておいてください。
嵌合相手と接する部分が平行な面であることが必要
シボ加工が必要
製品番号やロゴが必要
ご参考:
■樹脂部品設計ガイド
■ProtoFlow樹脂流動解析の詳細
■ProtoQuote(R)無料解析&見積り
本コラムは、プロトラブズ合同会社から毎月配信されているメールマガジン「Protomold Design Tips」より転載したものです。
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