2014年8月13日 16:35
北海道で「写真甲子園2014」にインスパイアされてきた (その2) - 1,000件の「いいね!」より価値ある審査講評
セレクト会議で監督が指導できるのは途中20分のみで、パソコンの操作も許されていない。選手の自主性を尊重することが、この写真甲子園の哲学なのだ。
また、前回のレポートで触れたようにパソコンを使った写真の編集は、色調整もトリミングも一切禁止。モノクロで勝負しようと思ったら、あらかじめカメラで設定して撮影しなくてはならない。スマホのアプリで試しにモノクロにしたら、偶然いい雰囲気の写真に化けた、といった筆者レベルのやり方はアウトだ。
○講評は「いいね!」で終わらない
写真甲子園で筆者が一番面白いと感じたのは、なんといっても「公開審査会」だ。写真家の立木義浩氏、竹田津実氏、米美知子氏、フォトコン編集長の藤森邦晃氏、北海道新聞社写真部長の岩井直樹氏ら審査委員が、選手がプレゼンした作品に対して、ときに厳しく、ときに優しく、目の前で批評とアドバイスを送ってくれる。これは、SNSで1,000件の「いいね!」をもらうより価値があることだ。
そして、大会中の3日間を通して公開審査会が行われるのが、また素晴らしい。筆者がみたのはセカンド審査会からだが、「ファーストの写真と比べてどうだった」とか、「ファイナルではこんな写真を見てみたい」