2014年8月30日 10:30
話題の"模倣サイト"は"プロキシ回避サービス"で危険性なし - 一方で懸念も
トレンドマイクロは8月28日、同社のセキュリティブログで『「プロキシ回避システム」がもたらした「模倣サイト」の混乱、その事例から学ぶ教訓とは?』を公開した。
ここのところ、複数の団体から自サイトの模倣サイトが作成されているという旨の注意喚起が出されており、7月以降に警察をはじめ、通信事業者、ECサイト事業者、官公庁から出されている。
トレンドマイクロでは、これらの「模倣サイト」とされるWebページを調査し、すべて「プロキシ回避システム」や「中継サービス」、「検閲対策サイト」などと呼ばれるサービスにより、オリジナルのコピーが表示されているだけのものと確認した。
オリジナルがそのままコピーされているだけなので不正プログラム感染などの危険性はなかったという。
「プロキシ回避システム」とは、基本的に利用者が指定したサイトを中継して表示するサービスで、問題になったサイトについても、ネットの検閲を回避するためのサービスであることを明示しており、不正サイトではなかった。
これらのサービスは必要とする利用者にとっては有用なサービスであり、一般的に不正な存在とはされていない。
ただし、本来の事業者が用意したコンテンツが、本来のURLとは異なるURLでインターネット上に存在することは利用者やサイト運営者にとって紛らわしい、不審な存在であることは確かで、模倣サイト、偽サイトと受け取られても致し方ない部分もある。