2014年9月9日 15:59
KDDIが「WVS2」で提供する"セキュリティクラウド"のインパクト
(内川氏)
SaaSの導入では、決して帯域だけを見ていれば良いわけではない。設計段階で帯域を気にしても「セッション数」を見落としがちだと島上氏は語る。
「SaaSの盲点であるセッション数にハマるお客様は多いです。帯域的にファイアウォールは問題ないんだけど、一つのアカウントがログインするだけで、20~30セッションも食ってしまったりして、ボトルネックになってしまうケースもあります」(島上氏)
「設計した通りパフォーマンスが出なかったら、だいたいがセッション数の問題。これでオンプレミスだとアプライアンスが使い物にならなかったということになりますが、WVS2ではセッション数のみならず、帯域も自由に変えられる。その辺りの管理に失敗したお客さまが魅力を感じているようです」(内川氏)
○経営面でも大きなメリット
また、セキュリティアプライアンスを社内から社外へとアウトソーシングするメリットはほかにもあると内川氏は強調する。「自社の根幹事業が激しい競争の中にあると、任せられるものはできるだけ専任の事業者に任せたいという声があります。立場が上の方であるほど、自社の事業に集中したり、柔軟に情報システム部門のリソースを増やしたり減らしたりしたいという声をいただいています」