2014年9月25日 06:00
次世代オモチャ研究所 スマートトイ・ストーリー (7) オモチャのくせに、まるでエイリアン 「Jumping Sumo」
シガニー・ウィーバーがあれほど阻止したのにすでに地球にいたのか、お前は。
オモチャたるもの、フレンドリーな顔をしなければいけないという常識を覆す、圧倒的エイリアン。「圧倒的」の使い方が間違っているような気がするが、子供を寄せ付けない大人向けの雰囲気は十分だ。さらにこいつは子供も、いや人類を驚かす、ある特殊な能力を備えていた、それがこれ。
何も知らない人がこれを見たらきっと驚く。道端で死んでると思ったセミが突然暴れた時ぐらい驚く。ルンバが夜中に突然動き出した時くらい驚く。
こいつの名前は「Jumping Sumo」。
「AR.Drone」のParrot社がこの夏に送りだした、フランス生まれの憎いやつ。
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『ではほかになにかアイデアは?』
『はい、飛ぶラジコンではなく、跳ぶラジコンというのはどうでしょう?』
『なるほど、"走る"と"飛ぶ"の間をとって、跳ぶ……か。面白い』
『よしそれなら鳥のように大空は飛べないけど、少しだけ飛翔できる昆虫のようなものにしよう』
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という企画会議があったかは知らないが、いずれにせよこいつは世にも奇妙なジャンプするエイリアン型スマートトイなのだ。