2014年9月26日 13:58
Symantecが分析するWebサイト攻撃 - 攻撃手法の傾向が明らかに
での攻撃データを分析している。
攻撃の手口は複数あるものの、いずれも2013年後半から攻撃数が上昇している。これは犯人側の狙いもあるだろうが、安達氏は「Webアプリが増えているのに対して、開発者は足りない状況。手が回らずに作りが甘いものがあり、結果として攻撃が多くなっているのかもしれない」と述べた。
犯人がWebサイトを改ざんする理由は、不正送金などのマルウェアを埋め込むため。脆弱性を突く攻撃で改ざんし、オンラインバンキングなどの不正送金マルウェアを埋め込む。
ドライブ・バイ・ダウンロードで被害者が感染し、オンラインバンキングが乗っ取られて不正送金されてしまう。安達氏は「Webサーバー側が被害を受けるだけでなく、閲覧者・利用者も被害を受ける。
Webサーバー側が攻撃に加担することになるので、対策が重要だ」と述べた。
○もっとも目立つのは「SQLインジェクション」と「PHP脆弱性」
Webサイト攻撃で、もっとも多いのは「SQLインジェクション攻撃」だ。SQLインジェクション攻撃とは、入力欄に特殊な構文を入れることで、本来見せてはいけない部分を見せてしまう脆弱性を狙ったもの。本来ではデータであるはずの文字列が、SQL文として認識されて、不正ログインが可能になってしまう。