くらし情報『キリンはなぜクラフトビールをつくったのか - サラリーマン醸造家の挑戦』

キリンはなぜクラフトビールをつくったのか - サラリーマン醸造家の挑戦

コンセプトチームとアメリカに行き、クラフトビールブルワリーを訪問したり…開発まで2~3年かけました」

--アメリカ視察で飲んだものは、どのように活かされているんですか

蒲生さん「みんなに共通しておいしいものがわかったという感じですね。アメリカのクラフトビールはとてもたくさん種類があって、レベルもバラバラなんです。そのなかでも売れている何商品かは、味がまとまっている印象がありました」

--「新次元はこれだ!」と定義ができましたか?

蒲生さん「『香りはすごく華やかだけど、口当たりは穏やか』『モルトのやわらかさを感じられる』『すっと後味が終わる』という仮説を立てました。普通、香りを華やかにするためにはホップの量を増やしていくのですが、そうすると苦くなってしまうんです。香りがあって苦いものはたくさんあるけど、香りがあって味がまとまっているビールはなかなかない。これが新次元だろうという話をしています」

--本当に、ビールの定義を塗り替えるようですね。つくれるものなんですか…!?

蒲生さん「お酒に関するさまざまな研究を行っている部門と協力しながらやっていますね」

--いろいろな要素をわけて組み合わせが一つの味になるんですね

蒲生さん「そうですね、麦芽とホップと酵母の組み合わせのバランスがうまくとれるように。

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