2014年9月29日 16:01
NTTドコモ、翻訳事業会社を合弁で設立へ - 翻訳APIなどでB2B2Cビジネス展開
NTTドコモと韓国・SYSTRAN INTERNATIONAL、フュートレックの3社は9月29日、翻訳技術の開発とサービス提供を行なう合弁会社「株式会社みらい翻訳」の合弁契約を締結したと発表した。3社は新会社に社員を派遣し、10月に会社設立を行なう。
ドコモでは、東京オリンピックが行なわれる2020年までに、外国人の来日が増えるほか、経済のグローバル化などによる企業の海外展開、海外渡航が増えるなどの翻訳需要が増加すると見込んでいる。
また、機械翻訳技術も発展しつつあり、スマートフォン向けの翻訳アプリを活用した外国人との簡単なコミュニケーションや翻訳ソフトウェアを利用したWebサイトやビジネス文書などの簡易な翻訳も拡がっており、こうした経緯から新会社の設立に至ったという。
ドコモでは、「はなして翻訳」のサービス提供実績がある一方で、SYSTRANは翻訳ソフトウェア業界大手、フュートレックは音声認識・翻訳システムの開発に豊富な実績を持つため、共同で合弁会社を設立することとなった。
当初は、日本語を軸とした"言語バリアフリーの世界"を実現することを目的としており、英語や中国語、韓国語だけではなく、ベトナム語、タイ語、インドネシア語といったアジア言語も対象に、翻訳ソフトウェア、サービスを提供していく。