2014年10月1日 09:30
Altera、55nmフラッシュプロセスを採用したFPGA「MAX10ファミリー」を発表
これにより、たとえばFlash 2にはバックアップ用のConfigurationを入れておき、もしFlash 1のUpdateに失敗した(とかFlash 1のConfigurationにバグがあったので入れなおしたいなど)場合には、Configuration 2から立ち上げなおしてリカバーが可能になる。これは特に、出荷後の製品をOn the flyでupdateするなんてケースでは得がたい特性である。また2つのFlashに別々のConfigurationを入れておき、切り替えるなんて事も不可能ではない。ただし切り替え時間は10msほど掛かるそうで、こうした使い方はあまり実用的ではないかもしれない。
話を戻すと、これによりMAX 10を立ち上げると、初期化後に内部のFlashからConfigurationを読み出して実行が始まるわけで、FPGAというよりはMCU的にな使い方が可能である。そのMCU的な使い方のキーになるのがNios IIであるが、こちらは従来同社が提供してきたものそのままである(Photo10)。
また今回、初めてADCが内蔵された(Photo11)。この目的は、MAX 10を使ってシステムを構築する際、システムとかチップの環境温度をそのままMAX 10で取り込んですぐに監視ができるようにという事が最初の目的らしい。