2014年10月1日 10:30
RSPの買収でタッチの世界が変わる - Synapticsのリック・バーグマンCEO
--ディスプレイもやると?
そうではない。TDDIはタッチとディスプレイドライバの1チップソリューションだ。Smart Displayはそこに16ビットのプロセッサを搭載させることで、例えばタッチによる拡大・縮小処理などをホストプロセッサを介さずにディスプレイ側のみで実現しようというもの。例えば我々のソリューションの1つに指紋認証機能があるが、現在はディスプレイの決まった位置を触れる必要があるが、この技術を活用することでディスプレイのどこを触っても認証できるようにすることも可能になる。
--NVIDIAやAMDがGPUとCPUの統合チップを提供していますが、そうしたイメージですか?
そこまでハイパフォーマンスではない。ディスプレイを介するアクションはディスプレイ側で処理をできる限りしよう、というもので、ホストプロセッサを置き換えて、1チップでなんでもできる、というものではない。これにより、ホストプロセッサの負担を減らし、メインメモリとのやり取りも減らせるので、省電力化も可能になるというメリットを得られる。
--そうした技術はやはりスマートフォンやタブレットが中心ですか? 先ほど自動車という話がありましたが、ナビなどのインフォテイメント部分ならともかく、インパネなどにタッチは向かない気がします
確かにTDDIやSmart Displayはインフォテイメント分野では活用されるだろうが、インパネなどタッチがあまり必要のない部分は従来のディスクリート製品で対応していくことになる。