2014年10月3日 19:33
訪日旅行のプロフェッショナルJTBが選んだシンクライアント。世界中からセキュアアクセスを可能に。
ちょっとした事務作業でも帰社してから行う必要があるため、その分だけ顧客を訪問する時間が減ってしまう。
FIT事業部 IT企画課の今野大輔氏は「弊社では社員が世界各国を訪れる機会も多いのですが、夜の便で空港へ着いても直接帰宅することができず、簡単な申請業務や事務作業を行うためだけに会社へ寄る、といったケースも少なくありませんでした」と、さらなる現場の苦悩を語る。
また、社外からのアクセス規制は各種報告を受ける管理監督者にとっても重要な課題だった。管理監督者が海外出張へ出た場合、部下からの休暇届や残業報告の処理が一切止まってしまうのだ。
確かに、情報漏えいのリスク低減は企業にとって最優先すべき項目ではあるのだが、営業機会の損失に加えて事務処理の停滞は、ビジネスを展開する上でも大きな足かせとなっていた。
○東日本大震災の影響で社内システムの見直しを決意
こうした状況下において、さらなるトラブルがJTBグローバルマーケティング&トラベルを襲った。世界各国の企業と取引がある同社の特性上、外国人の社員は欠かせない戦力であり、実際にかなりの人数を雇用していた。しかし、2011年に発生した東日本大震災の影響を受け、退職して母国へ帰ってしまう社員が一気に増加。