くらし情報『カーエレクトロニクスの進化と未来 (65) 欧州のクリーン化で世界を攻めるInfineon』

2014年10月7日 11:04

カーエレクトロニクスの進化と未来 (65) 欧州のクリーン化で世界を攻めるInfineon

それぞれの分野のCO2削減量は4g/km、1.5g/km、5g/kmとアイドリングストップの効果が最も大きい。EU域内でのそれぞれの技術の普及率は2010年から2020年に5%→28%、18%→38%、15%→74%に高まると予測されている。

EU(欧州連合)では、2020年までに到達可能なCO2排出量を決めており、小型車だと90g/kmまで、中型車では100g/kmまで、高級車では130g/kmまでとなっている(図5)。さらにCO2を改善、すなわち燃費向上の手段として48V化がある。従来の12V系だとワイヤーを細くしてその重量を軽くするために昇圧する必要がある。電力は電流×電圧で決まるからだ。電流容量はワイヤーの断面積に関係するので、細いと電流容量が減るため電圧を上げるという訳だ。12Vから48Vに昇圧するのに電力効率が落ちるため、最初から48V系を使う。
特にブレーキをかけるのに昇圧していたが、バッテリの電荷回収率が48Vの方が高いとHanebeck氏は言う。

48V昇圧系にして、アイドリングストップ、デュアルギア、その他のエネルギー管理を駆使してもCO2排出を抑えられるのは95g/km程度までと言われている。

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