最近のニュージーランド・ドルの下落と今後の見通しについて
主な輸出品である乳製品の価格が今年2月以降軟調な推移となっていることに加え、7月に実施された今年4回目の利上げ時に、ニュージーランド準備銀行(中央銀行)のウィーラー総裁が利上げの一時的な中断を示唆したことなどから、ニュージーランド・ドルは対米ドルで下落基調となっていました。その後、9月下旬に政府要人から通貨高をけん制する発言があったことや、ニュージーランド・ドル売りの為替介入が8月にあったことが明らかとなったことなどから、対米ドルで下げ幅が拡大し、対円でも下落基調となりました。
足元で、乳製品価格はかなり調整が進んでいると見られるうえ、比較的高い成長が続くアジア地域の底堅い需要は、中長期的な下支え要因になると考えられます。また、為替市場における円安基調や日銀による金融緩和の継続が見込まれることに加え、日本の貿易収支の赤字が続いていることなどから、対円では底堅さを維持すると考えられます。なお、9月以降の対円でのニュージーランド・ドルの騰落率(10月8日時点)は▲2.2%と、対米ドルの▲5.6%に比べて、下落幅が限定的となっています。
今後、追加の為替介入が行なわれる場合や、米国の利上げが市場予想よりも早期となり、対米ドルでニュージーランド・ドルの下落が加速するような場合は、対円でも短期的に下落圧力が高まる可能性があります。
しかし、中長期的には、ニュージーランドと日本の相対的に高い金利差は継続すると見られることや、堅調な国内景気を背景にインフレ圧力が高まる場合は、来年半ばにも利上げが再開されるとの見方もあることなどから、ニュージーランド・ドルは対円で底堅く推移するものと期待されます。
(※上記は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。)
(2014年10月9日 日興アセットマネジメント作成)
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