Array APVシリーズ (1) モビリティ/クラウド時代に求められるADCとは?
や、WAN最適化装置「Array aCeleraシリーズ」といった製品群を提供しており、同社のADCソリューションをさらに強固なものにしている。
○個人情報保護法の施行でADCは”当たり前”の存在に
Array APVシリーズをはじめとするADC製品は、企業の情報システムにおいて、いまや"当たり前"の存在となっている。現にArray APVシリーズも、官公庁をはじめ、金融系や通信系を中心とする多くの日本企業に導入されているという。
日本でADCが普及するきっかけとなったのは、2005年の個人情報保護法の施行だ。法律によってWebサイト上で名前や住所を入力させる場合は個人情報を暗号化させることが義務付けられた。そこで多くの企業に採用されたのがSSLサーバ証明書を使用した暗号化方式だった。
さらに、SSLの暗号化通信で利用される公開鍵が1024bitからセキュリティ強度の高い2048bitへと移行する中で、よりパフォーマンスの高いADCが求められるようになる。
「SSL暗号化通信が1024bitから2048bitになることで、一気に5倍近い処理能力が必要となります。
こうしたパフォーマンス面からSSLの置き換え需要が高まり、ADCの普及に繋がっています」