こんなにあるの!? 「猫」がつく慣用句まとめ
■猫の行動などが語源となった慣用句・ことわざ・言葉
・猫をかぶる…本性を隠しておとなしくふるまう。
・借りてきた猫…普段とは違っておとなしくしている。
・窮鼠(きゅうそ)猫をかむ…弱いものも追い詰められれば強いものに立ち向かう。
・猫に小判…高価なものを与えても本人がそれをわかっていない様子。
・猫撫(な)で声…相手に甘えながらこびる声。
・猫の手も借りたい…忙しさのあまり、誰でもいいので手を借りたい。
・猫かわいがり…甘やかしながらかわいがること。
・鳴く猫はネズミを捕らぬ…口先が達者な人ほど実行力がない。
・猫も杓子(しゃくし)も…どいつもこいつも。
・猫の子一匹いない…人っ子一人いない。まったく人がいない。
・猫にまたたび…大好きなもの。
・猫の首に鈴をつける…計画段階では良い案であっても、いざ実行するとなると思うようにはいかない様子。
・上手の猫が爪を隠す…能ある鷹は爪を隠す。才能を他の人に自慢したりしないこと。
・猫も跨(また)いで通る…誰もが避けたがる。
・猫は虎の心を知らず…見た目は似ていても、子供は大人の考えは理解できない。
・猫に鰹節…少しも油断できない状況。
・泥棒猫…こっそりと悪さをする者。
・猫糞(ねこばば)…拾ったものなどを自分のものにしつつ、悪いことをしても知らないフリをすること。
・猫の寒恋い…寒がりでも真夏には寒さが恋しくなる様子。
・皿嘗(な)めた猫が科を負う…一番大きな罪を犯した者が逃れて、それにつられて行動した者が大きな罪まで背負う羽目になる様子。
・猫の歯に蚤…まず成功しないであろうこと。
■猫の身体の一部が語源になった慣用句・ことわざ・言葉
・猫の額…狭い場所のこと。
・猫の目…目まぐるしく状況が変わること。
・猫舌…熱いものを食べられない。
・猫背…首が前に出て背筋が丸まっている様子。
・猫っ毛…やわらかくて細い髪。
・猫脚…音を立てずに歩く。
今回紹介した以外にも「猫」にまつわる慣用句や言葉は多数存在します。猫好きな人はぜひ、たくさんの意味を覚えて積極的に使ってみてはいかがでしょうか。