2014年11月4日 12:13
キーサイト、シグナル・アナライザ/信号発生器の最上位機種シリーズを発表
DACと組み合わせることで50n以下の周波数、振幅、位相の切り替えを実現しており、これにより立ち上がり/立下り時間は1ns、オン/オフ比が80dBの場合、5ns幅の高速パルスの出力が可能になるという。
これらの技術により、信号源を複数台並べても完全にコヒーレントな信号源を構築することが可能になったほか、瞬間ごとに別々の電波をきれいに出し続けることが可能になったとのことで、レーダーのドップラーシフトの模擬や電子スピンのマイクロ信号源など、これまで信号源が入れなかった分野でも活用が可能になったという。
一方のN9040B UXAも同社のXシリーズ・シグナル・アナライザの最上位版の位置付けで、従来のPXAシリーズに比べ位相雑音特性を向上させつつ、510MHzの広帯域にわたる高いダイナミックレンジのリアルタイム解析能力を実現している。
具体的にはN5193Aで開発したDACをよりスプリアスが少ない方向に改良したDACと、新たに開発した14ビット、2.4GspsのA/Dコンバータ(ADC)を組み合わせることで、全帯域で80dB(typ)のSFDRを510MHzの帯域で実現することが可能となった。