テレビとスマホはトンネルから脱出? XPサポート終了後のPC建て直し策は? - 電機大手8社の2014年度第2四半期・決算まとめ(後編)
「IGZO液晶搭載や、狭額縁デザインのEDGESTを国内3キャリアへ展開するなど、高付加価値スマートフォンの市場投入や、コストダウン推進効果が損益に寄与している。売上高は前年同期を割り込むものの増益を確保した。通信キャリアとの連携強化により特徴的な端末の創出を図る」と、シャープ・高橋興三社長は語る。
富士通は、PCおよび携帯電話として合計の売上高を公表。先にも触れたように同部門の売上高は前年同期比6.0%増の3,457億円となった。「携帯電話は、らくらくシリーズなどのフィーチャーフォンが伸長したものの、スマートフォンの競争激化や新機種投入の減少などが影響し、減収になった。だが、構造改革効果や品質安定化に伴う対策費用の減少、コストダウン効果などにより、前年同期の3桁(100億円)の赤字から黒字転換。大幅に改善した」(富士通の塚野英博執行役員常務)という。
黒字転換を図ったことで今後、どんな成長戦略を描くのかが注目される。
スマートフォンでは、ソニーの回復の遅れが目立つが、シャープ、富士通は少しずつではあるが、トンネルから抜け出そうという気配が見られているようだ。