2014年11月28日 09:59
本当に損してる?! 「基準価額の下落=損」とは限りません
2014年12月から、投資信託の「トータルリターン通知制度」がスタートします。「トータルリターン通知制度」とは、分配金が支払われた額だけ基準価額が下がることを認識されていないお客様がまだまだ多いことや、最近では、分配金の額だけでファンドが選ばれる傾向もあることなどから、お客様が投資した投資信託の元本の増減と分配金の受け取り額を合計した損益(「トータルリターン」)を把握できるように通知する制度のことです。
金融機関から発行される書面などに「トータルリターン」が掲載され、投資信託購入後の損益が一目で分かるようになります。この制度は、原則、2014年12月1日以降、お客様が新たに買い付ける投資信託に適用されます。
そこで今回は、「トータルリターン」について、押えていただきたいと思います。
お客様にとって、ファンドの基準価額の動きはとても気になるものです。
実際、基準価額が購入時よりも上がっていれば、利益が出ていると実感しやすいと思いますし、逆に購入時よりも基準価額が下がっていると、損をしていると感じるのではないでしょうか。
しかし、購入時よりも基準価額が下がっているからといって、必ずしも損をしているとは限りません。