2014年11月28日 09:59
本当に損してる?! 「基準価額の下落=損」とは限りません
なぜなら、基準価額と投資期間中に支払われた分配金を合計すると利益が出ている場合があるからです。つまり、ファンドの運用成果は、「トータルリターン」で見る必要があります。
「トータルリターン」とは、ある一定の期間で「はじまりの基準価額」と「おわりの基準価額」の差額に、それまでに受け取った「分配金の合計」を足したもので、ファンド全体としてどれくらいのプラスになったか、マイナスになったか、など運用成果を測るものです。
具体的な例をあげて見ていきましょう。例えば、毎月分配型のAファンドを、基準価額が10,000円の時に購入し、1年後、基準価額が9,000円に下がったとします。この場合、基準価額だけで見ると9,000円-10,000円で1,000円の損が出ているように見えます。しかし、ここで見落としてはいけないのが分配金の存在です。
Aファンドは、毎月100円の分配金を出していたとすると、1年間に1,200円の分配金を払い出していることになります。
この場合、お客様の1年後の投資成果は9,000円-10,000円+1,200円で、200円の利益が出ていると考えられます。この考え方がファンドの「トータルリーターン」