2014年12月2日 07:00
「生姜」の美人レシピ - 体が温まる朝食スープを薬膳のプロに聞いてみた!
日本では、昔から民間療法として「しょうが湯」などの風邪対策や、身近な薬味として使われている「生姜」。薬膳料理でもよく用いられ、薬膳発祥の中国では、「朝3枚の生姜は高麗人参よりいい」などの言葉があるほどです。
○発汗作用、おなかを温める作用、解毒作用もある生姜
すでに西暦100年ごろに作られた中国の薬典「神農本草経」に、生姜は咳や胸のむかつきなどの症状を改善し、内臓を温め、発汗などによる関節炎や下痢にもいいと書かれていて、その薬効は多岐にわたります。
まずは発汗作用です。薬膳の考え方のもとになっている中医学では、風邪などの邪気は体内に侵入する前に発汗させて邪気を追い払うのですが、生姜には発汗作用があり、ぞくぞくっと寒気のする風邪の初期症状に効果的といわれています。
つぎに、おなかを温める作用。胃腸を温め、消化を良くしたり、冷えによる嘔吐にもオススメです。痰を取り、咳を鎮める働きもあり、とくに寒さによって引き起こされる症状に向いています。
解毒作用もあり、魚介の中毒による嘔吐や下痢を止めたりします。日本でも刺身に添えることがありますが、これもそのいい例で、理にかなったものなのです。