2014年12月10日 11:00
FTF Japan 2014 - Freescaleとエルイーテックの高信頼プロセッサソリューション
正常動作中は常に
情報退避→リセット→情報復帰
を繰り返すから、リセットを挟んで処理が継続できる。ところがCPUに何らかの異常が発生した場合、次のリセットに先立つ情報保存ができない。なのでリセットが掛かると、その前の段階で保存した情報を元に再度復帰することになる。これにより、異常が発生しても、処理のやり直しを最小限に抑えられるという訳だ。
もっとも当然ながらこんな煩雑にリセットと、その前後の情報退避/復帰には処理コストが掛かる。説明によれば、現在はリセット期間が10ms程度にされており、この場合の処理コストはCPU性能にして2~3%程度とか。ちなみに最初にインプリメントされたZ80の場合は2msだったらしい。この期間を短くすれば障害時の暴走時間を短く出来る反面処理性能へのインパクトが大きいし、逆に長くすると処理負荷は減るものの、障害時の暴走時間がそれだけ増えるので、あとはアプリケーション要件とのバランスということになるのだろう。
ちなみにこのFUJIMIを利用するためには、Photo03の様な構成が必要になる。ポイントはグリーンの部分で、要するに「CPUだけ」にリセットを掛ける回路があるかどうか。