2014年12月25日 21:26
あの日あの時あのコンピュータ (10) 世界最軽量のPC/AT互換機はウルトラマン - 日本IBM「Palm Top PC 110」
(2) 汎用的なバッテリや軽量ACアダプタの採用
PT110には、重さ90gのリチウムイオンバッテリが採用され、ローパワー時に約3時間のバッテリ駆動が可能でした。また、動作状況を保存するボタン電池が搭載されていたので、メインバッテリを複数個用意して、本体をいったん休止したのちメインバッテリを交換、そして復帰といったことができました。
カタログには記載がありませんが、このメインバッテリには、量販店で購入できるビデオカメラ用のバッテリパック(当時のパナソニック用やソニー用もOK)が転用可能でした。汎用品ですので入手が楽で、安く購入できることは大変ありがたかったです。当時、ラップトップパソコンのバッテリはニッケルカドミウムが一般的で、完全放電してから充電するのがお決まりでした(メモリ効果を抑制するためですね)。ですので、完全放電が不要なリチウムイオンバッテリは魅力的でした。
ACアダプタには、120gの軽量プラグタイプが用意されます。220V電源には非対応でしたが、国内用途の100V電源対応に絞ることで、軽量化と小型化を図ったのでしょう。
(3) 隠れメッセージ
基板の増設メモリボードを外すと、MADE IN JAPAN「MONOLITH(モノリス)