2014年12月29日 08:45
KDDIとソフトバンクが手を組んだ!? 携帯キャリアのコミケ電波対策事情
(内藤氏)
待機列への対策は3キャリアがこぞって行っており、実際に複数の場所でそれぞれの人間Wi-Fi隊が並んでいる様子が見られた。これは、各社が「特に混雑が見られる」と分析した上でWi-Fi隊を配置しているためで、当然トラフィックの増大傾向も似てくるので、場所の重複が起きるようだ。
KDDIは、こうしたトラフィック量の監視を新宿で行っている。KDDI 技術統括本部 運用本部 運用品質管理部 特別通信対策室でマネージャーを務める伊藤 義隆氏は監視業務を取りまとめているが、「通常よりも多い10~15人態勢でトラフィック量の監視を行っている」と話す。
トラフィック量の監視は、携帯基地局でどれだけのパケットが流れているか、どこかの基地局に偏っていないかなどを見ている。ただ、これだけではなく、Twitterなどでユーザーの「繋がらない」「回線が重い」といった声を拾うことで、「ユーザーが体感している通信環境」にも目を見張る。
「どこで多くのトラフィックが流れているか、基地局ベースでは数百m四方で、Wi-Fiでは半径25m程度で把握できます。双方の状況を監視しながら、現場に移動をお願いするわけです」