くらし情報『文学部は本当に就職に弱いのか?(前) - 「会社がわたしに合わせろ! 」と思ってしまうところは…ある』

2015年1月5日 08:00

文学部は本当に就職に弱いのか?(前) - 「会社がわたしに合わせろ! 」と思ってしまうところは…ある

弁護士の役割に徹するのであれば、助けを求めてきたクライアントのニーズに応えることが最優先になります。たとえクライアントがとんでもない犯罪者であってもです。極論すれば、自分なんてどうでもよくて、誰かの役に立つにはどうすればよいかを学ぶところ、それが法学部なんです」

――大学院で経験した文学部はどうでしたか?

トミヤマ先生「法学部とは正反対の論理で動いていて、進学した当初は戸惑いました。他者の話に耳を傾けることは重要だが、それよりも自分の軸がぶれていないことのほうがもっと重要だ、という考えがとても根強い。法学部では"自分なんてどうでもよい"だったのが、文学部では"自分ありき"なんです。他人は二の次(笑)。法学部の学生は、与えられた状況に自分を合わせることに慣れています。それは、就職活動に向けて自分の考えを調整できることを意味しています。
あるいは調整なんかしなくても、既に企業になじむ考え方が刷り込まれているとも言える。だから就職に有利な面はあるように思います。

その点、文学部生は自分の感性を大切にする環境で学んでいるので、良くも悪くも自分の軸がしっかりしていて、就活の場で『自分は個性的で、ゆえに貴重な人材だ』というアピールに終始してしまうことがあります。

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