2015年1月20日 16:08
胎生魚の「へその緒」が出産前に消える仕組みを解明 - 京大など
この栄養リボンは出産時には消えていることから、出産に先立ち栄養リボンは母体内で退縮を始めることが予想された。
このことを組織の観察および細胞死マーカーを用いて調べたところ、栄養リボンではプログラム細胞死「アポトーシス」が起こっていることがわかった。これは母体外で不要となる構造物をあらかじめ分解・吸収して出産に備えるためだと考えられた。このような退縮機構は哺乳類をはじめとする胎生動物において他に報告がないとのこと。
同研究グループは今後、細胞死を誘導するスイッチを探索するとともに、母体側での妊娠維持機構を解析することで、グーデア科魚類で胎生を構成する仕組みを理解したいとしている。
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