2015年1月24日 00:00
「おぬし、鯛ではないな!」SNSでも話題の福島県"ごんべ焼き"の正体とは?
教えてくれたのは、同水族館・地域交流チームの金成(かなり)美枝さんだ。
金成さんによると、そうした経緯もあり、2008年には「ごんべ焼き」が誕生することとなったという。どういうことかというと、「ごんべ焼き」の「ごんべ」はシーラカンスに由来するのだ。
○「役に立たない魚」が一躍「金になる魚」に!?
「アフリカ コモロ諸島では、シーラカンスのことを『ゴンベッサ』と呼ぶそうなんです。『ゴンベッサ』とはもともと、『役に立たない魚』という意味でした。ところが、1938年の発見をきっかけに、シーラカンスが貴重な生き物であることが世間に広まると、釣り上げられたシーラカンスが高値で取引されるようになり、次第に意味が変化して、今では『幸運を呼ぶ(金になる)魚』を意味する言葉となっています」。
「ごんべ焼き」の開発にあたっては、鯛焼きのイメージを生かしつつも、ヒレの形や口元の造形にシーラカンスらしさを盛り込むべく、同館館長自ら金型の原型を粘土で作成。さらに、より多くの人に食べてもらうべく、小倉あんとクリームの2種類の味を用意した。
その結果、見た目のおもしろさも手伝い、子ども連れにも大人気の一品に成長したんだとか。