2015年1月29日 08:00
再考リモートアクセス (1) モバイルワーク環境を最小コストで整備する
BYODについても、ユーザ認証やデバイスごとのアクセス制限をどう設定するか、端末へのデータ保存をどう制限するか、個人の領域と企業が利用する領域の区別をどうつけるかなどについて対処していかなければならない。
コストも大きな課題だ。VDI(Virtual Desktop Environment)を構築して、リモートアクセス環境を整備しようとすると1台あたりの管理コストは、物理的なPCの管理コストを大きく上回る。数年かけて投資を回収していくためには、それなりの従業員規模でコストメリットを出す必要がある。VPN接続やBYODの構築もさまざまなネットワーク設定やセキュリティ設定を施していくと想像以上にコストが膨れ上がる。
このように、「時間や場所にかかわらず仕事ができる環境を構築したいが、実際には簡単ではない」というのが多くの企業が置かれた現状なのだ。こうした課題に対応するために、アレイ・ネットワークスが採用したのが、「社外のクライアントとデスクトップPCをダイレクトにつなぐ。その際に、リモートデスクトップ接続を最大限に活用する」というアプローチだ。
○「リモートデスクトップ接続」を最大限に活用する
「セキュリティが担保されたリモートアクセス環境を構築することは、予想以上に難しいのです。