2020年9月4日 21:00
「きかんしゃトーマス」の教育的効果とは? 研究機関が204話を分析
『映画 きかんしゃトーマス チャオ!とんでうたってディスカバリー!!』が4日から公開されるなど、原作誕生から75周年を迎えた今でも根強い人気の「きかんしゃトーマス」シリーズ。魅力的なキャラクターが多数登場することのほか、近年では「教育的効果」という側面でも注目を集めている。
物事に集中して取り組むことや、難題に立ち向かうこと、周囲の人と協力できることなど、「認知能力ではない能力」を指す非認知能力。「きかんしゃトーマス」と非認知能力の関係性が、東京学芸大こども未来研究所とソニー・クリエイティブプロダクツが発表した研究結果によって明らかになった。
研究では、CGアニメーション計204話を対象に、各話の中で描かれている主題をナレーションやキャラクターのセリフなどから抽出して分析。その結果、「話の中心を担うキャラクターが自分自身や他者、場、役割について理解を深めるような話(私・他者・場の理解)」と、「他者や場へ自身がどのように関わっていくかという話(他者・場への私の関わり方)」の2つの大分類に加え、それぞれに4つの小分類に整理されるという。
例えば、「それぞれの役割を理解し、尊重する」(他者理解)