2015年2月2日 18:05
なぜ今、缶チューハイ「本搾り」が売れているのか - "味覚コンサルタント"が分析
つまり、さっぱりした果汁系飲料への消費者の嗜好性の高まりを受け、従来から高果汁を謳ってきた「本搾り」も昨今のトレンドを追い風に、さらに売り上げを伸ばしていると思われる。
「PB(プライベートブランド)商品市場が拡大したことによって、NB(ナショナルブランド)の商品は、より質の高い商品を求めるニーズが高くなっていると言えます。特に、鮮度や“生”、“ストレート”といった素材の味を際立たせた本物感の味わいに人気が集まっています(菅氏)」というように、メーカーもシンプル・ピュアを売りにしたな商品を続々登場させていることが伺える。昨今の日本人の嗜好は、「生麺」や「生ふりかけ」など、素材そのものを楽しめる商品にシフトしつつある。
そして、2015年度の味のトレンドについて菅氏は次のように予測。「味としては“コク”(旨味)→“甘味”へのトレンド変遷、そして、甘味と酸味のバランスについて見直しがされてきていると思います。健康志向は依然として高く、嗜好性としても酸味は病みつきになる学習の要素を備えていますから、フルーツフレーバーが、デザートだけでなく、ソースや飲料など、多様なジャンルに展開がされることが期待されます」
今後、この勢いで高果汁飲料にさらなる光があたるか、2015年のトレンドにも注目だ。
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