ステップアップ
NISA口座における投資額のうち、60歳以上による投資額が全体の約6割を占める一方で、20~30歳代は約1割に留まっており、若年層の利用拡大は課題のひとつとなっているようです。
○制度改正
足元では、税制改正の一環として、NISAを拡充し、その利便性を高めようとする動きが進んでいます。これまでは、ある金融機関でNISA口座を開設すると、一定の期間(2014年に開設した場合は2017年までの4年間)金融機関を変更できませんでしたが、今年から、既に昨年に開設した人も含め、1年単位で口座を開く金融機関を変更することが可能になりました。
また、2015年度の税制改正では、2016年からNISAにおける年間の投資枠を100万円から120万円に引き上げ、毎月10万円の積立投資がしやすい金額にする方針となっています。さらに、未成年者によるNISA口座開設を可能とする「ジュニアNISA」(年80万円)を2016年に創設することも検討されており、若い世代への投資の普及や子供・孫への資産移転につながることが期待されています。
税制改正以外にも投資の普及をめざして、給料から一定額を天引きするなどして定期的に投資する「職場積立NISA」