2015年2月5日 12:41
JALが大雪時の安全運航のために日本一雪が降る空港でしていること
雪や氷の状況にもよるが、ディアイシングの作業時間は10分が目安だという。また、除氷・防氷には持続時間に限りがあるため、貨物の搭載や乗客の搭乗のほか、滑走路の状況も含めた全体の時間を計算した上で作業をしなければならない。
さらに、機長の確認後に滑走路に向かったとしても、主翼の上面の状態を見て機長が再度ディアイシングが必要と判断すれば、飛行機はまた駐機場に戻ることもある。航空会社の評価基準となっている"安全"と"定時性"を守るために、整備士たちはベストなタイミングで作業をすることが求められている。
特に豪雪地域である青森空港では、ディアイシングから離陸までの時間を少しでも短くするために、駐機場からプッシュバックを経て自走する直前のタイミングでディアイシングを行うこともあるそうだ。ちなみに、防氷剤も「クリーンエアクラフトコンセプト」で定義されているように、付着したまま離陸することはできない。そのため、防氷剤は離陸前の自走時に風を受けて翼から流れ落ちるようになっているという。
○"連隊力"で雪を一掃
日本一降雪量の多い青森空港だが、除雪が間に合わずに欠航となるということはいままで一度もないという。