2015年2月9日 13:05
理研など、試験管中で原料を混ぜるだけで高分子を精密に合成する方法を開発
そこで、研究グループは、小分子が持つ2つの連結点をあらかじめ分子内で接着することで環状にし、他の分子と勝手に連結できなくした。そこに、連結反応を促す小分子(連結反応開始剤)を混ぜたところ、鎖状の2量体をつくり、さらに3量体、4量体と連結反応を繰り返し、鎖の長いポリマーに成長した。例えば、連結反応開始剤に対して環状の小分子を1000倍加えれば、1000回の連結反応が繰り返されるので、鎖の長さを一義的に決めることができる。
なお、この高分子の精密合成法は、誰でも、どこでも高分子の精密合成ができる手法である。自由な設計が可能なため新しい高分子材料の開発につながると同時に、製造プロセスを著しく簡素化し、コストの削減が期待できる。また、分子同士が化学結合していないため、簡単な操作で原料まで分解できることから、完璧なリサイクルを実現し環境に影響を与えないことも大きな特徴となっている。今後は、高分子合成の例をどれだけ増やしていけるかが課題であるとコメントしている。
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