2015年2月18日 08:00
「今さら聞けない ! 」マーケティング担当者のためのアドテクノロジー (2) アドテクノロジーの歴史 - アドテクノロジーの更なる進歩
本連載では、企業のマーケティング担当者向けに、RTBをはじめとしたアドテクノロジーについて、分かりやすく解説していきます。アナリティクスやマーケティング・サイエンス、最適化(オペレーションズリサーチ)視点を意識しつつ、DSPの選定や活用が可能となることを狙いとします。
前回は、インターネット広告の歴史とアドネットワークの登場までを振り返りました。今回は、アドエクスチェンジからDSP/SSP(RTB)までを一気に見ていきましょう。
○オープン市場へのきっかけ(アドエクスチェンジ)
「アドエクスチェンジ」は、アドネットワークの需給調整を行う取引所として登場したとお話しましたね。
アドエクスチェンジの出現により、アドネットワーク事業者は、想定より広告受注数が少なく余った広告枠を、アドエクスチェンジを通じて転売することが可能となりました。逆に、想定より受注数が多い場合には、アドエクスチェンジを通じて補完することができ、在庫リスクの分散も実現しました。
しかし、次第にアドエクスチェンジを通じて、広告主が直接広告枠を買い付けたり、媒体社が直接販売したりするケースが出てきます。
これにより、これまでの「アドネットワーク事業者がそれぞれ優先的に媒体社(広告枠)