2015年2月23日 11:30
シリコンバレー101 (603) キリギリスでも貯金できた! スタートアップ「Digit」の貯金箱サービス
によると、ミレニアルズ世代はリーマンショックとその後の不景気、就職難を体験しているだけに「銀行大手」に不信感を抱いている。相変わらず銀行大手は高所得者の資産運用の手助けは熱心で、それ以外の人たちからは何かにつけてサービス料を取るばかり。だから「信頼できるパートナー」というような感覚を抱けない。
おじさんの1人である私は最初「テキストメッセージで貯金」なんて危なっかしいと思ったが、ミレニアルズたちは顧客本位のサービスを提供する金融機関が登場したらリスクよりも変化に期待するのだろう。現時点でDigitユーザーの平均年齢は27歳だ。ベータサービスでは全体で100万ドルを超える貯金を達成したそうだ。これはユーザー全体の収入の5.5%程度だという。大きな規模ではないし、Digitアカウントには利子がつかないので資産は増えない。
貯金箱のようなサービスだ。でも、普通の人たちが普通の目標をクリアするのを無理なく、自然と手助けしてくれるサービスの登場は注目に値する。
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