2015年2月24日 10:02
米AMD、次世代SoC「Carrizo」の詳細を明らかに - 省電力化に向けた技術を解説
高めに供給する傾向がある。電圧で10%増しなら電力では20%増しになり消費電力の増加につながる。これを抑えるために、CarrizoではCPU内部に精密な電圧センサを搭載し、一定時間以上基準値より高い電圧供給が続いたら、一瞬だけ動作周波数を落とす動作をとる。
昨今のVRMは動作周波数に応じて電圧を可変する仕組みがあるから、これによって周波数が一瞬下がると、それに伴い電圧も下がり、そこから正規の電圧に復帰することになる。これによって、CPUが最大19%、GPUも最大10%の消費電力節約が可能になるとしている。
また、2つのExcavator Moduleに対して合計で10のAVFS(Active Voltage Frequency Scaling)モジュールが搭載され、合計で500カ所で動作周波数の測定を行うほか、AVFSモジュールが測定したデータによってCPUの動作を最適化しているという。AMDはこのVoltage Adaptive Operationと、先に述べたHD Libraryの併用により、動作時の大幅な消費電力削減が可能になったと説明する。
○S0i3ステートを追加
さて、これに加えてCarrizoではS0i3ステートの実装も行われた(Photo08)。