くらし情報『富士通など、CPU間の高速伝送を1Gbps当たり5mWで実現』

2015年2月24日 12:20

富士通など、CPU間の高速伝送を1Gbps当たり5mWで実現

一般的に、25Gbpsの高速な光送受信では、CPUなどの電子回路が必要とする電源電圧0.9Vに比べて、3V以上と高い電源電圧で光素子を動作させている。さらに、光素子を駆動する送信回路も高い電源電圧で動作させ、光素子に常に振幅の大きな信号を送ることで高速動作を実現するため、低消費電力化が困難という課題があった。また、低消費電力化のため、CPUと同じ0.9Vの低い電源電圧で動作する光素子を用いる場合、1Gbps程度の低速動作しか実現できないという問題もある。

そこで今回、CPUからの送信信号が-1や+1に変化するタイミングに限定して増幅することで、1.8V程度の振幅を断続的に発生させることに成功した。これにより、電源電圧が1.8Vと3.3Vに比べて低く、さらにデータが変化しないところは小振幅で電力を使わないため、低消費電力を実現している。

具体的には、送信データとそれを遅延させたデータを-α(0<α<1)倍したものを足し合わせることで、送信データが-1から+1へ変化する場合、+1が+1+αに増幅し、送信データが+1から-1へ変化する場合、-1が-1-αとマイナス方向にさらに変化させることができるという。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.